竹田孝洋
#5
日経平均株価は3月上旬に2万5000円を割った。ウクライナ危機による一段の資源高や主要国の金融引き締め懸念が株価の足を引っ張った格好だ。弱気派のストラテジストは、徐々に進む経済活動再開を受けた株価の反騰を見込むも、2023年3月末に3万円を超えることはないとみる。その根拠とは?

#4
ロシアのウクライナ侵攻で一時1バレル=120ドルを超えた原油価格。現在は100ドル前後で推移している。ウクライナ危機が長期化の様相を呈する中で、原油の需給はどうなるのか。2008年に付けた147ドルの最高値更新はあるのか。専門家の描く需給予想を基に検証した。

#3
原油をはじめとするエネルギーや小麦など穀物の価格上昇で、国内需要のほとんどを輸入に頼る日本の経常収支は急速に悪化している。経常収支の悪化がさらなる円安を招くという、負のスパイラルに陥るリスクが高まっている。識者の見方を紹介する。

#2
ドル高円安を急加速させた日米金利差。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げは始まったばかりで、日米の長期金利差はにわかに1%以上拡大し、2.5%を超えた。FRBの利上げが加速していく中での金利差の先行きを総力予測した。

#1
4月に入って円の対ドルレートはずるずると下値を切り下げ、一時1ドル=131円台を付けた。対ドルだけではなく他の主要通貨に対しても下げており、独歩安が続いている。為替のストラテジストのアンケートでは、戻っても1ドル=110円台後半という結果が出た。円はどこまで下落するのか、反転時期を含め総力分析する。

予告
日本経済は「午後10時過ぎ」、加速する円安・株価・物価の行方を専門家32人が総力検証
ロシアのウクライナ侵攻を契機に進んだ円安や物価高は日本経済を直撃した。日本経済の現状を1日に例えるなら午後10時を過ぎ、終わりが迫ろうとしているかのようだ。混迷の度合いを深める円相場、株価、そして物価の見通しを識者へのアンケートで徹底検証する。

2020年後半に100円台半ばだった円の対ドルレートは、現在120円台後半で推移している。日米金利差拡大や、日本の経常収支悪化など円安要因は当面続くため、円安はさらに進行しそうだ。

FRB(米連邦準備制度理事会)は2022年初の想定より利上げの回数を増やし、その幅も拡大しそうだ。しかし、インフレ抑制にはさらなる引き締めが必要となる公算がある。その場合には景気後退が懸念される。

#6
ロシアのウクライナ侵攻は金融市場も動揺させた。特集『混迷ウクライナ』の#6では、両国間の緊張状態が長期化した場合と早期に緩和した場合の株、為替の動きを予測する。

#5
ロシアのウクライナ侵攻がもたらした原油相場高騰は、インフレの昂進に苦しむ米国経済を直撃し、インフレの行方は金融政策、景気を大きく左右する。原油価格動向別のシナリオを提示する。

#7
現在、検討されている年金制度改革が実現すれば、あなたが受け取れる年金額が増えることになりそうだ。年金の給付額は幾ら増えるのか。「ねんきん定期便」や日本年金機構の見込み額試算では見えてこない本当の年金受給額を、国民年金に夫婦で加入している世帯について初試算した。

#6
現在、検討されている年金制度改革が実現すれば、あなたが受け取れる年金額が増えることになりそうだ。年金の給付額は幾ら増えるのか。「ねんきん定期便」や日本年金機構の見込み額試算では見えてこない本当の年金受給額を、単身世帯について初試算した。

#5
現在、検討されている年金制度改革が実現すれば、あなたが受け取れる年金額が増えることになりそうだ。年金の給付額は幾ら増えるのか。「ねんきん定期便」や日本年金機構の見込み額試算では見えてこない本当の年金受給額を、片働き世帯について初試算した。

#4
現在、検討されている年金制度改革が実現すれば、あなたが受け取れる年金額が増えることになりそうだ。年金の給付額は幾ら増えるのか。「ねんきん定期便」や日本年金機構の見込み額試算では見えてこない本当の年金受給額を、夫婦世帯の3分の2を占める共働き世帯について初試算した。

#3
今、二つの年金制度改革案が検討されている。一つが年金の給付水準を調整する「マクロ経済スライド」の適用期間の統一。もう一つが基礎年金の加入期間の延長だ。二つの改革であなたの老後不安は解消されるのか。二大改革の実効性を徹底検証した。

#1
年金制度を、現状の賦課方式から積み立て方式に変えることで将来の給付への不安が解消するかのような議論がある。また、老後資金2000万円をためることが必須とする声もある。しかし、制度の変更そのものや資金をためることは、そうした年金問題の根本的な解決にはつながらない。元ゴールドマン・サックス金利トレーダーで『お金のむこうに人がいる』の著者、田内学氏と厚生労働省年金局数理課長の佐藤裕亮氏が根本的解決策について対談した。

予告
年金、あなたの本当の受給額は?大改正案の徹底検証で見えた「老後不安の真実」
「老後資金が2000万円不足する」と世論が沸騰したのは3年前。騒ぎは収まったけれど、公的年金を巡る状況は不透明感を増している。あなたの年金を守るために本当に必要なことは何か。その解を探っていく。

#13
資源、エネルギー、穀物などの価格高騰は幅広い業種のコストを増加させる。今回は、原価率上昇度ランキング製造業編上位50社をお届けする。穀物価格の上昇で製造コストが上昇した食料品の会社が上位を席巻した。足元の食料品価格の値上げもこうした苦境を反映したものである。

#10
世界的に進む資源インフレと物価の上昇。これに拍車を掛けるのが、日本の通貨、円の「買う力」の弱さだ。20年以上もの長期にわたって円の買う力が衰え続けてきた結果、日本に「悪い物価上昇」が迫りつつある。「安い円」の実情に迫る。

#9
これまで円高は景気を冷やし、円安は景気を良くすると考えられてきた。しかし、その常識は崩れつつある。円安がインフレを高進させ、景気を悪化させることが常態になってきた。野口悠紀雄・一橋大学名誉教授は「円安は日本の国益にかなわず、日本を衰退させる」と語る。
