白川 司
日本の中高生たちに「好きなアイドルは誰か」と聞けば、もしかしたら日本より韓国のアイドル名を挙げる人のほうが多いかもしれない。かつて山口百恵、ピンク・レディー、松田聖子などが登場した1970~80年代のアイドル全盛期と今は何が違うのか。K-POPアイドルはなぜ日本の若者たちを熱狂させることができるのだろうか。

今年2月にハリウッドで行われたアカデミー賞の授賞式で、韓国映画の『パラサイト――半地下の家族』が、外国語映画で初となる作品賞を受賞した。昨年にはカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールも受賞している。日本映画界の低迷とは対照的に、なぜ韓国映画の世界的な評価は高まっているのだろうか。

昨年5月のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『パラサイト――半地下の家族』が、日本でも1月から公開中だ。韓国映画では初めてとなるパルムドール受賞作。韓国の富裕層と貧困層の2つの家族を中心としたエンターテイメントの傑作だ。この作品が映し出す韓国の格差社会の現実と課題はどのようなものか。

人気K-POPアイドルグループだったKARAのク・ハラの自殺から、韓国芸能人の自殺に対する関心が高まっている。彼女が自殺する数日前に、私は「韓国芸能界でアイドルの自殺が相次ぐ理由、BTS・KARAは大丈夫か」という一文をダイヤモンド・オンラインに寄稿していたのだが、彼女の自殺をきっかけにかなりの方に読んでいただき、テレビ取材の申し込みなどが複数あり、この問題への関心の高さを痛感した。そこで、今回は芸能界のみならず、韓国全体の自殺の多さの原因を探っていく。

今年10月14日、韓国の人気女性アイドルグループ「f(X)」の元メンバーで歌手・女優のソルリ(25)がソウル近郊にある自宅で死亡しているのが見つかった。警察は自殺と断じた。彼女の自殺はネットメディアを中心に日本でも大きく取り上げられた。
