
古谷経衡
令和の大増税は“江戸時代の五公五民”より過酷?「真の国民負担率」で見る不都合な真実
「増税メガネ」という言葉が流行語大賞のノミネートを逃したのが忖度かどうかはさておくとして、大増税による国民生活の窮乏は事実である。増税の是非はともかく、国民負担率5割ともされる目下の租税公課負担は、よく江戸時代の「五公五民」に例えられている。つまり現在は江戸時代並みの過酷な重税にあえいでいるというわけだ。しかし現在の税負担率を江戸時代とほぼ同じと捉えるのは、端的に言って間違いではないか。

「日本のネット右翼」は何人いる?選挙結果から見えた“意外な数字”
近年、なにかと話題になるネット右翼。主にネット上で活動するため、その実態はリアルな世界では分かりにくい。作家・評論家の古谷経衡氏が、そんなネット右翼の人口を可視化した。本稿は、古谷経衡著『シニア右翼 日本の中高年はなぜ右傾化するのか』(中公新書ラクレ)の一部を抜粋・編集したものです。

二拠点生活がもてはやされて久しい。デュアルライフ、という言い方も定着しつつある。自宅以外の拠点と2カ所で生活する生活スタイルは、もはや高額な別荘を有する富裕層だけの特権ではない。自宅以外の拠点は賃貸でもよく、コロナ禍でテレワークが標準的となった中、ますますこの動きは進みそうである。

日本不動産研究所が7月下旬に発表した首都圏1都3県の5月の住宅(マンション)価格指数は、23カ月連続で値上がりした。きっかけはコロナ禍による不動産供給の低下により、需給逼迫(ひっぱく)が起こったことにある。

不動産は一期一会の典型であり、市場での評価額では表現できない「プライスレス」をその物件に感じるなら迷わず買ってみるのも一興である。しかし広大な山林を買ったはいいが、その後もてあそぶ「失敗談」もよく見聞する。そこで私が提唱するのは、山林に至らない郊外における規模の小さい市街化調整区域の購入である。
