山本茂喜
モチモチの木「じさま仮病説」はホント?国語の専門家が一刀両断!
5歳の豆太が病気のおじいさんのために1人で夜中にお医者を呼びに行く冒険譚である「モチモチの木」に、最近新たな説が出ているという。なんと、おじいさんが豆太を成長させるために仮病を装ったというものだ。これに対して著者は「深読みだ」と異議を唱える。

ツバメは死に、王子は溶かされ…「幸福の王子」がそれでも”悲劇”ではないワケ
言わずと知れた傑作中の傑作、オスカー・ワイルドの「幸福の王子」。キリスト教的な「博愛、自己犠牲、献身」を描いた物語だが、それだけの話ではないのが名作たるゆえんだろう。同性愛を理由に牢獄に入れられ破滅的な死を遂げた作者のオスカーは、本当は何を伝えたかったのか。

『ごんぎつね』教科書にない衝撃のラスト「ぐったりなったまま…」の真意
ラストのオチがなんとも切ない「ごんぎつね」や白馬の運命が胸を打つ「スーホの白い馬」など、国語の教科書には大人になった今こそ読み返したい珠玉の名作の数々が掲載されている。長らく国語教育に携わった著者が、授業では教わらなかった読み方や作品背景をひもとく。
