根岸康雄
公園にまで「隠し酒」…「アルコール依存症の父」に裏切られ続けた家族の壮絶な末路
アルコール依存症という病は、患者を支える“家族”にも大きな負担がかかる。東野勇(55歳)は、30代半ば頃から酒量のコントロールがきかなくなり、45歳のときに初めてアルコール病棟に入院をした。入退院を繰り返してもなお禁酒ができず、彼もまた、家族全員を裏切り続ける患者であった。※本稿は、根岸康雄『だから、お酒をやめました。「死に至る病」5つの家族の物語』(光文社新書)の一部を抜粋・編集したものです。

覚せい剤よりも?専門医がアルコールを「断トツに危ない薬物」と言い切るワケ
依存症は、患者本人の「自己責任」なのだろうか?その治療に詳しいドクターによれば、人が依存症に陥る根底には、社会的なコミュニケーションから弾かれた「孤独」や子供の頃に経験した「心的外傷」が存在する。依存症者を孤立させない、自助グループにつなげることができる社会環境作りが、今求められている。※本稿は、根岸康雄『だから、お酒をやめました。「死に至る病」5つの家族の物語』(光文社新書)の一部を抜粋・編集したものです。

平均寿命を知るとゾッとする…アルコール依存症が「死に至る病」と言い切れるワケ
アルコール依存症は「死に至る病」である。しかし、患者本人にその自覚は薄い。深刻な病気だとは思えず、ストレスのはけ口として飲酒を繰り返す。その先に待つのは、幻覚・肝硬変・動脈瘤破裂、そして「死」だ。平均寿命〈52歳〉と言われる病の真相を依存症経験者が語る。※本稿は、根岸康雄『だから、お酒をやめました。「死に至る病」5つの家族の物語』(光文社新書)の一部を抜粋・編集したものです。
