鈴木大介
生活保護の申請書に「何を書けばいいのか…」23歳シングルマザーが直面した「事務処理能力」のハンデ
2015年に脳梗塞(こうそく)を発症したことで「高次脳機能障害」を負い、「不自由な脳」(脳の認知機能や情報処理機能の低下)で生きることになった著者。過去に取材した貧困当事者たちも、著者と同様に事務処理能力が低下している傾向にあり、資料の理解や書類の記入が苦手だったという。「不自由な脳」により当事者の生活保護申請が困難になってしまう、その事例を紹介する。※本稿は、鈴木大介『貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

「会話の反応が鈍い人」の頭の中では何が起こっているのか?
会話についていけなかったり、ちょっとした回答を求められただけなのに混乱したり、対応力や判断力が最近低下している…それは、もしかしたら「不自由な脳」が原因かもしれない。脳梗塞(こうそく)を発症し「高次脳機能障害」によって脳の認知機能の低下を経験した著者が、脳の不調がもたらす日々のトラブルについて解説する。※本稿は、鈴木大介『貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

「レジでまごつく客」にイライラする人が今すぐやるべきこと
ただ貧しいだけでなく、貧「困」の状況から自力で抜け出すことのできない人たちの一部には、共通点があるという。それは一見すると「だらしなさ」に見えるが、実は当たり前のことができないという苦しみを負っているというのだ。2015年に脳梗塞(こうそく)を発症し、脳の認知機能障害「高次脳機能障害」を負った筆者が、身をもって体験することになった「不自由な脳」と貧困との関係性を解説する。※本稿は、鈴木大介『貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。
