気になる農家の「手取り収入」は?

 一般的な市場出荷型農業の場合、気になる農家の手取り収入は、どのくらいになるのでしょうか?

 農林水産省の「食品流通段階別価格形成調査・青果物経費調査」(2013年度)によると、青果物(調査対象16品目)の小売価格に占める生産者受取価格の割合は、45.8%(流通経費は54.2%、内訳は集出荷団体経費15.3%、卸売経費4.7%、仲卸経費8.8%、小売経費25.4%)となっています。

 つまり販売価格100円の野菜では、農家に支払われるのが46円(小数点以下四捨五入)、そのうち農業経費は約7割(46円×0.7=32円)かかるので、農家の純利益は14円となります。

 たとえば、キャベツの平均小売価格は150~200円ですので、キャベツ1玉あたりの農家の純利益は21~28円となります。

日本の農家の平均年収が200万円だといわれています。
 最初聞いたときは、「そこまで低いのかな?」と思いましたが、考えてみるとキャベツの場合、その金額に達するには7万1000~9万5000玉を卸さなければなりません(しかも見た目のいいものを)。なかなか大変な数字ですね。

 そんな農の構造自体を当たり前と思わなかったからこそ、「日本一小さい農家」、わが風来がやってくれました。詳しくは『農で1200万!』で(笑)!