ソーセージが嫌い、というひとに会ったことがない。
慣れ親しんだ料理のことを「コンフォートフード」というけれど、ソーセージもその一つ。子どもの時から家庭で食べてきただけに、いつもホッとした気分にしてくれる。
諸外国では羊や豚の腸を入手し自宅で掃除して、好みのレシピの肉を詰めることが多い。日本だとそこまでやるひとは少ないけれど、外食での楽しみのひとつだ。
生やスモークなど作り方は豊富だし、味わいはさまざま。ソーセージといえばドイツや、かつてドイツ移民やギリシア移民がソーセージ文化を広めたという米国が有名だ。いっぽう韓国料理や台湾料理でもうまいソーセージがある。紀元前のギリシアやローマで食べていたという歴史をもち、日本でも立ち呑み居酒屋や野球場から高級料理店まで幅は広い。
ソーセージで忘れていけないのは手間をかけて丹念に作られたものだということだ。だから何千年も愛されてきたのである。
ここでは6つの店の特徴的なメニューを紹介しよう。
ポークソーセージのグリルとマッシュポテト
[ザ・ラウンジ by アマン]
オーソドックスなおいしさが光る。1本チキンソーセージも入り、柚子胡椒などが変化をつける。「ミンチ肉の食感を楽しんでいただける粗さにもこだわりました」と大畑英司総料理長。3500円(税込み・サービス料3%)
東京都千代田区大手町1-5-6 アマン東京 33階 03-5224-3339
営業時間:11時~24時 無休
https://www.aman.com/resorts/aman-tokyo
鴨のソーセージ、フォアグラのキャラメリゼ、いちじく、栗のハニー、ゴルゴンゾーラドルチェ
[Ruby Jack's Steakhouse & Bar]
鴨のミンチ肉による芸術的な一品。「夏から秋にかけての美味をまとめました」(豪州出身のマシュー・クラブ総料理長)といい、フォアグラやいちじくや栗の蜂蜜がみごとなハーモニー。1800円(税込み・サ別)
東京都港区六本木1-4-5アークヒルズ サウスタワー2F 03-5544-8222
営業時間:レストラン11時~22時(LO)、バー~24時 無休
http://rubyjacks.jp/
アンドゥイエット
[ビストロルケイク]
「噛んで風味を感じていただきたい」と加藤善一料理長が言うように、フランス人が愛するアンドゥイエットはみごとな味と噛みごたえ。豚の直腸にガツ、コブクロ、シマチョウを詰めた香り豊かな名作。1100円(税込み)
東京都中央区新富1-6-15 03-6280-3611
営業時間:12時~13時30分(LO)、18時00分~22時30分(LO)
休:日曜