利用限度額にプラスαもできる

デイサービスの利用時間は、9時から16時頃までが基本です。

施設の車で自宅まで送迎してくれるので、家族が送り迎えをする必要はありませんが、家族全員が仕事をしていて、まだ帰宅していない場合は困ってしまいます。

私自身、勤めていたときには、規定の送迎時間だと出勤がギリギリになってしまい、帰ってくる時間までに戻れなかったこともありました。

ただ、なんとしても仕事を続けたかったので、送迎のスタッフに「朝一番に迎えに来てもらい、送りを最後にしてもらえないか」と交渉しました。

最初は「特別扱いはできない」と断られましたが、祖母が1人で留守番をすることが難しくなり、このままでは仕事を辞めざるを得ないという緊迫した状況を伝えたところ、しだいに事情を察して、配慮してもらえるようになりました。

送迎の時間が15分でも30分でもずれるだけでとても助かります。
規則はあっても、ダメモトでお願いしてみましょう。

施設によっては、延長サービスをしてくれるところもありますし、追加料金を払えば、通常16時までの利用を2時間延ばしてもらうことも可能です。

追加分は全額自己負担になりますが、仕事を辞めずに済み、共倒れになる危険を防ぐことができます。

●ポイント
ケアプランを立ててもらう際に大切なのは、介護する人の状況や都合をケアマネに具体的に伝えることです。

介護が始まると生活のリズムが変わってしまいがちですが、「この日は16時までに帰れない」「週末は出張が多い」などの都合をきちんとケアマネに伝え、なるべく今までと同じように暮らせるプランを作成してもらいましょう。

また、利用限度額の中で、最大どれだけのことができるかを見極めつつ、無理のない介護ができるよう、相談することも大事です。