「猫カフェシェルター」は6年半で4000匹も譲渡!

「猫カフェ」が殺処分から猫を守るという本当の話猫カフェシェルター(日本)

石黒 少し話しが戻るんですが、保護活動のために自主的にお金を生み出すことについて、ビジネス面から成立させるためのいいアイデアだなと感心したところがありますよ。しかもそれは日本で……。

本庄 あ、東京の猫カフェシェルターでしょうか?

石黒 そうです。あの試みはいいですねえ。そもそもあの女性オーナーの実行力には、頭を垂れますよ。

本庄 大塚の「NPO法人東京キャットガーディアン」では、人気の猫カフェとシェルターを合体させています。保健所と連携して猫を引き取って、猫カフェで飼うというスタイルですね。そして、入場料を払って来てもらい、これが寄付金ということで、資金を生み出します。そして、預かった猫を譲渡していくのです。

石黒 ほんと、殺処分を減らしていくために、四方八方にメリットは大きいですね。データとしてどのくらいでしたっけ?

本庄 スタートして6年半で、4000頭の譲渡をされてます。しかも右肩上がりで増えているとか。

石黒 すごい数ですよね。そしてグッズもチャリティ販売して、資金を捻出すると。

本庄 定期的にテーマを決めて、カレンダーとかマンガとかを並べています。保護活動を持続させていくのがなにより大切なことですし、そのためには資金はどうしてもかかります。営利追求ではなくソーシャルビジネスとして、その問題に取り組んでいますね。

石黒 理念と共に物理的な努力も課題ですね。しかし現場は、そういう意義を忘れそうなほどすごくアットホームですね、写真見ると、インテリアがほのぼの落ち着く感じで。

本庄 夕方になると間接照明になったり、インテリア全体がやさしい感じで、猫たちが思い思いの場所で、のんびりしている様子は、ずっと見ていたくなります! 

石黒 わかるなー(笑)。あれだと、ずっと出てこられなくなりそう。

本庄 住みたいですね(笑)
 オーナーの掲げる目標は、「1都市に1保護猫カフェ」です。

石黒 すばらしい。さまざまな団体ともども、応援していきたいですね。