個人に売られている社債は利率が0.5%~2%台くらいのものまで様々であり、仕組み預金も3~5%台くらいの利率のものが多い。

 これくらいの利率だと、「大きな欲をかいているように思わずに」大丈夫だろうと思ってお金を投じてしまう人が少なからずいるようだ。

 しかし、はっきり言おう。例えば、年金基金などの機関投資家が「株式」に想定する期待利回りは現在5%程度であり、債券・預金はほぼ利回りゼロだから、例えば「3%」という利回りは株式を6割も組み入れてやっと期待できるくらいの利回りなのであり、現下の金融情勢にあっては、かなり大きな望みであると認識する必要がある。

 また、金額が小口で売るにも手間が掛かる個人向けに売られている社債は、「そもそも機関投資家にとって魅力的な条件でないから、個人向けに売られている」のがその実情だ。

 そして、仕組み預金や仕組み債券は、「そもそも売り手が儲かるように設計されていて、経済理論的には、プライシングを正確に評価できないが故に個人が買う商品」である。これらについては、個人向けに売られていること自体が正しくないと筆者は考えているが、現実に売られているので、注意してほしい。

 基本的に、顧客から見て「いい仕組み商品」と「悪い仕組み商品」があってその区別が重要だというのではなく、全てが「悪い仕組み商品」なのだと思っていて間違いない(例外は、商品組成者が計算ミスをした場合だけだ)。

(3)まずはiDeCo(個人型確定拠出年金)、次にNISAを利用しよう

 ボーナスを期に、お金を増やしたいという方向けに「前向きな話」もいくつかお伝えしよう。

 まず、お金の置き場所から考えよう。

 働いてボーナスをもらう方は、課税される所得がある訳だから、まず、確定拠出年金を可能な限り最大限に使うことをお勧めする。会社で確定拠出年金制度を導入している場合、規約が許す限り最大限に使うといいことが多いだろうし、会社に確定拠出年金制度のない方は、通称「iDeCo(イデコ)」こと個人型確定拠出年金の利用を考えたい。昨年の制度改正で、少額ながら、公務員も使えるようになった(上限年間14万4000円)。