青野 今のところ5年連続5%を切るところまできています。これ以上、下げるのはあまり意味がないと考えていて、今ぐらいがちょうどいいかなと思っています。

小室 数字の推移を見ると、離職率の減少と反比例して業績が向上していて、説得力がありますね(下のグラフ参照)。

長時間労働が嫌なのではない
学生がサイボウズを目指す理由

資料提供:サイボウズ株式会社 拡大画像表示

小室 「サイボウズに入りたい!」という学生はいっぱいいる。ここ5年、私の知っている優秀な学生ベスト3はみんなサイボウズさんに入社しましたよ(笑)。彼らは、どういった部分に魅力を感じているのでしょうか?

青野 自分が成長していくに当たって、選択肢がいっぱいあるということだと思います。たとえば、弊社では、夜は大学に行っても構わないし、副業をしても構わないし、出戻りもできる。成長意欲の強い子たちは、そこを見ていますよね。

小室 そうした仕組みは、本当に社員のモチベーションを上げますね。よく誤解されがちですが、学生たちは「長時間労働が疲れるから嫌」と言っているんじゃなくて、長時間労働の職場では、その会社でしか通用しない人間になること、成長できないことを危惧しているんですよね。

 数年後には、AI(人工知能)が仕事の6割を代替する時代なので、生き残るためには常に自己責任で勉強し、人間にしかできない仕事の成果を出せなければならない。それが実現できる職場かどうかというシビアな目で就職先を探しています。でも、人材を採れない企業は「やっぱり学生は楽なほうを選ぶのか」と解釈してしまう。これってすごい誤解だと思うんです。

青野 そうそう。「最近の若い人は働きたくないのか」と。いやいや、そんなことないですから!

小室 学生たちには、成長するための選択肢をどのように採用の過程で見せていくのですか?