良質な睡眠・体力回復に
必要な食事

 たとえば、朝起きられなくなった、寝ても疲れがとれなくなった、という症状はメンタルヘルス不調が疑われることもあります。また、不眠はうつのサインにもなります。しかし、時間や質に満足のいく睡眠がとれている人はそう多くはないと思います。

 このとき、すべての原因を過剰労働やストレスと捉えるのか、良質な睡眠に必要な栄養があることを知っているか知らないかで、打てる対策の数が変わってくると思いませんか。

 良質な睡眠をとるためには「寝る前にスマホやパソコンをいじらない方がよい」「朝起きたらカーテンをあけて日光を浴びた方がよい」というのはなんとなく常識のようになっていますが、日中の食事の摂り方にまで目を向けている人はそう多くはありません。

 日中の食事の中でも朝食は省略されがちですが、体内時計を整えるために欠かせません。

 体内時計を正常に働かせるためには、脳にある視交叉上核(しこうさじょうかく)という親時計と、全身の細胞や臓器である子時計が連動することが必要です。親時計への働きかけは太陽の光を浴びること、子時計への働きかけは朝食を摂ることです。つまり、朝食を摂らないと、体内時計が正常に働かず、睡眠リズムを乱れさせ、睡眠の質を低下させることになってしまうのです。

 ここで問題になるのは、臓器に刺激を与えればいいのなら何を食べてもいい、と言えないところです。

 菓子パンやおにぎりであれば、「朝食を食べよう」と少し意識すれば買い求めやすく、口にすることができるでしょう。しかし、朝食に最も必要なのはタンパク質を摂ることです。