相剋の人からの
アドバイスは「愛のムチ」?

 生まれながらの相性が悪い関係を「相剋(そうこく)」の関係といいます。
 相剋の関係は、強い・弱いという力関係に似ています。
「厳しくする、いさめる、指導する、叱る、いじめる、意地悪する」など、よくも悪くもその存在には意味があります。
 単に嫌な人と考えるのではなく、自分を刺激していさめる役割をしてくれているととらえれば、相性が悪いというよりもプラス思考のつき合いができます。

 長い人生の中で、天狗になったり、調子に乗りすぎたりする時期があります。
 そんなときに、相剋の関係にある人からのアドバイスは貴重な「愛のムチ」です。
 あなたが「剋(こく)される」のには理由がある。そう思って相剋のパートナーの存在を見直してみましょう。

 では、相剋の関係を具体的にご紹介しましょう。
『9code(ナインコード)占い』には、「水の一白」「大地の二黒」「雷の三碧」「風の四緑」「ガイアの五黄」「天の六白」「湖の七赤」「山の八白」「火の九紫」がありました。これを五行(※第17回 参照)で分類すると、以下のようになります。

<木:雷の三碧・風の四緑>
<火:火の九紫>
<土:大地の二黒・ガイアの五黄・山の八白>
<金:天の六白・湖の七赤>
<水:水の一白>

 では、この分類を踏まえて「相剋」を考えていきましょう。

「水は火を剋し、火は金を剋し、金は木を剋し、木は土を剋し、土は水を剋す」

 相剋は、相生(そうしょう ※第18回 参照)とは逆のサイクルをします。
 水により火は消え、火により金が溶けてしまいます。
 金(金属の斧)で木は切り倒されます。
 木の根が土を荒らし、土が水を濁らせます。

 このような自然現象にもなぞって、相手を剋してしまうからこそ、生まれながらの相性が悪いと言えるのです。