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IoT最前線
【第4回】 2017年10月10日
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ダイヤモンド・オンライン編集部

ルネサスと大和ハウスはなぜIoTを「効率化」に活用するのか

IoT技術を使った試作を展示し
“ビジネスの組み手”を募集

 ルネサスでは、まずは社内の改善にIoTを活用し、その仕組みを企業顧客に売る半導体にも応用しているが、消費者向けの製品作りにもIoT活用の視点は欠かせない。家電メーカーなどが集まる展示会で、まだ商品化はしていないがルネサスの技術を駆使した消費者向けのデモ製品を発表し、“ビジネスの組み手”を募っている。

 例えば、健康情報を取得する電動歯ブラシの試作品では、歯ブラシの柄の内部に血圧や脈拍を感知する半導体センサーを取り付けることで、歯磨き中にその人の健康情報を取得できるという。デモは実用ではなく展示用の模型ではあったが、これに有名家電メーカーも興味を示し、製品化に向けた研究を協力して進めているという。

 ルネサス エレクトロニクス インダストリアルソリューション事業本部 事業計画統括部ビジネス戦略部長 馬場光男氏は「全てを自社開発していた半導体製造の今までの勝ちパターンはIoTでは使えない。IoTの構想だけが先行しがちだが、『何に役立てられるのか』を半導体メーカーだけでなく機器を作るメーカー、セキュリティのメーカーなどと連携して進めたい」と話す。

 e-AIはIoTに対応した既存の半導体にリアルタイムでデータを判断できるAIを搭載する仕組みだが、これに様々な機能(アプリケーションソフトウェア)を付与することによって、最終製品の開発の幅を広げることができる。このように、e-AIの応用はベンチャー企業や個人が活躍しやすい領域なので開発には勢いがあり、ルネサスは大手企業に限らず組み手を開拓している。実際、e-AIの利用にはルネサスのパートナー会社が開発したプログラムを使うことができる。

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あらゆるモノがインターネットで繋がるIoT(Internet of Things)。その仕組みを活用できれば、大きなチャンスが生まれるという。多くの企業が期待を寄せ、取り組みを進めるIoTだが、日本におけるIoT化は現在どのような局面にあるのか。チャンスを生かすための課題とは何か。有識者の声や産業界の取組みを紹介しながら、最新トレンドを多角的にリサーチする。

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