子どもは親を見て育つもの。親の常識は子どもの“常識”となる。残念ながら、親が“モンスター”である影響で、子どももモンスターに育ってしまうこともある。今回、20~50代男女が、「迷惑」「関わりたくない」と思っている、モンスター親子の事例を集めた。(取材・文/池田園子、編集協力/プレスラボ)
制御不能な
モンスター親子の実態
「親子」に関する慣用句は多い。中でも否定的な意味で使われる言葉には、「この親にしてこの子あり」「親が親なら子も子」などがある。「子は親を映す鏡」もあり、これはどんなニュアンスでも使える言葉だ。
子どもは親を見て育つから、どうしても親と似てくる……という考え方は古くからあったのだろう。少なくとも幼い頃は、親の見せること、親が教えてくれることが、子どもにとって世界のすべて。だから、「自分の親=正しい」と思い込むのも無理はない。
「モンスター親」を見て育つと、「モンスター子ども」と化す可能性もあるわけだ。ただ、子ども自身が途中で、「これはおかしい」と自ら考え、気づき、親を反面教師として、モンスターから脱却する例もあるだろうが。
筆者は、これまでダイヤモンド・オンラインで、「モンスター◯◯」を度々取り上げ、実録として紹介してきた。今回は、「モンスター親子」の事例を20~50代男女に聞いて集めてみた。こんなモンスター親子と出くわしたことはないだろうか。
スーパーで
「後で払うからいいでしょ」と主張する親子
まずは、モンスター度・初級(「筆者が集めたエピソードの中では比較的軽度であり、初級と分類してみた」と補足しておく)の事例から見ていきたい。