太陽光を室内へ取り込む
新しい光触媒システム

光触媒で「トマト」が<br />できるって<br />ご存じでしたか?藤嶋 昭(Akira Fujishima)東京理科大学学長 1942年生まれ。2005年、東京大学特別栄誉教授。2010年、東京理科大学学長(現任)。 【おもな受賞歴】文化勲章(2017年)、トムソン・ロイター引用栄誉賞(2012年)、The Luigi Galvani Medal(2011年)、文化功労者(2010年)、神奈川文化賞(2006年)、恩賜発明賞(2006年)、日本国際賞(2004年)、日本学士院賞(2004年)産学官連携功労者表彰・内閣総理大臣賞(2004年)、紫綬褒章 (2003年)、第1回The Gerischer Award(2003年)、日本化学賞(2000年)、井上春成賞(1998年)、朝日賞 (1983年)など。 オリジナル論文(英文のみ)896編、著書(分担執筆、英文含む)約50編、総説・解説494編、特許310編。

 光触媒国際研究センターの屋上には光を集める集光システムがあり、自動的に太陽の方角に向きを合わせて効率的に太陽光を集めることができるようになっています。

 太陽光を室内に導入しようというテーマは、森戸祐幸博士(東京理科大学客員教授、ユーヴィックス株式会社会長)が主導していますが、集めた太陽光は、図2にある光道管(これも本センターで森戸博士が開発)によって複数の研究室に送られます。

 この光道管は、従来の石英(二酸化ケイ素でできた透明な結晶)でできているのではなく、内部の基本的な物体は水です。

 将来的には、光道管をさらに改良して、太くて長いものを作り、太陽光を効率的に届ける技術を開発しています。

 海中での養殖産業、地下室での太陽光発電、あるいはシェルターなどに活用することを構想中です。

 光触媒を発見して今年で50周年。いまや東海道・山陽新幹線の光触媒式空気清浄機、成田国際空港の光触媒テント、パナホームの一戸建てからクフ王の大ピラミッド、ルーブル美術館、国際宇宙ステーションまで、その活躍の場は多岐に及んでいます。