クリスマスにかけるおカネ
20代男性で平均1万2880円
みなさんは今年のクリスマスをどのように過ごされましたか?
アメリカンファミリー生命保険会社(アフラック)が、今年10月に全国の10~50代の男女1122名を対象に実施したクリスマスについての調査によると、クリスマスの過ごし方としては「家族と過ごしたい」が約半数、続く2位も「家族と食事に行きたい」が20.2%となり、年齢を問わず家族と過ごすことに価値を見出している人が多いことがわかりました。
今年の震災以降の社会トレンドである家族との絆を大切にするという傾向がここでも反映されているのではないかと思います。
一方、クリスマスにかける予算総額は、1万円未満と回答した人が全体の77.3%で、クリスマスにもらって嬉しかったプレゼントの想定金額が1万円未満と回答した人も計60.2%にのぼり、「クリスマスプレゼントにおカネをかけるのは当たり前」という昔の価値観は薄れてきているようです。
年代別に比較すると、最もおカネをかけるのは20代男性で平均1万2880円、逆に最も低いのは10代女性で4166円。どの年代においても男性のほうが女性より平均金額が高い傾向にありました。
バブル世代の私たちの若い頃は、クリスマスといえば、1年で最大にして最も熱いイベントであり、当時の日本中の若い男女には、「クリスマスを1人で過ごすのは絶対にイヤだ!」という強迫観念ともいえる空気が蔓延していました。
何がなんでもクリスマスまでに恋人をつくって、銀座、青山あたりでフレンチのフルコースを楽しみ、夜景のきれいなスポットで贈るプレゼントはシルバーのイヤリングかネックレス(指輪はやや“重たい”ので避ける)、赤プリ(今年営業を終了した『赤坂プリンスホテル』の略称)に泊まってシャンパンを開け、その後は……というのがバブル時代のいわば“王道”といえるクリスマスの過ごし方でした。
しかし、クリスマス発祥の地の欧米では、クリスマスは伝統的に家族で過ごすものであり、日本でも1970年代から80年代初頭までは、プレゼントはそうした欧米の伝統に則って親から子へ贈るものでした。