ひとつ年を重ねたら
ひとつ“良い食習慣”を増やす
「ひどい食生活をしているわけでもないのに体重が年々微増している」
「メタボとまではいかないけれど太り気味」
「毎日体重計に乗って食事にも気をつけているのに体重が落ちない」
「ほぼ自炊で食事管理しているのにベスト体重にならない」
こうした悩みを抱える「なぜか痩せない人」は何が原因なのでしょうか。今回は、意外と気づかない3つの原因――食事量が少ない、体脂肪率が高い、食事の時間を楽しめていない、についてご説明します。
まず、太る原因の代表的なものは、「摂取カロリーと消費カロリーのアンバランス」です。皆さんの中にも痩せたいと思って、食事制限をして摂取カロリーを減らしたり、運動をして消費カロリーを増やしたりした経験はあることでしょう。これはとても分かりやすいダイエット方法ですね。
ただ、運動をする時間を捻出するのが大変だったり、運動そのものが億劫だったりすると、消費カロリーを増やすのではなく摂取カロリーを減らす方に偏りがちです。消費カロリーを減らすのはとても簡単だからです。
「どうせ朝は食欲がないから朝食を抜こう」
「仕事中はあまりお腹が空かないから栄養補助食品で済まそう。そのほうが安上がりでもあるし」
「お酒を飲めばお腹は満たされるから、つまみ(食事)は抜いてもいいや」
このように、気分次第で食べる量を調整できますし、太り気味だと思っている人の中には、欠食すれば「普段の食べ過ぎの調整ができる」とさえ考える人もいることでしょう。
しかし、こうした「食事量を減らす(食べない)ダイエット」は、“痩せた体”ではなく、“老いた体”を作ります。年を重ねるにつれて筋肉量や骨量は減り、代謝は落ち、太りやすくもなります。それなのに、 体にプラスになる栄養素を与えず、いたずらに食事を抜いてしまうと、栄養不足になって老化に拍車がかかります。そのために、摂取カロリーを減らしたのに痩せない、という悪循環に陥ってしまうのです。
そうならないためには、「ひとつ年を重ねたら、ひとつ良い食習慣もプラスする」という発想を持ちましょう。