一次資源があるがブランディングや見せ方がうまくいっていない街が、次に進む二次資源、それは「体験」だ。

 たとえば、地域にもともとあった海の幸を体験型コンテンツに変換した、青森古川市場の「のっけ丼」や、港町全体を劇場化した宮城県気仙沼市の「ちょいのぞき気仙沼」などはその代表例だろう。

 だが、ここ数年で「体験」コンテンツは急増しており、飽和状態にあるだけではなく明らかに品質が不十分なものも少なくない。二次資源による差別化も決して「誰もができる道」ではないのだ。

 このように、多くの自治体にとって、一次資源も二次資源も「地方創生」のための好手ではないにもかかわらず、わかりやすい提案を受け飛びついてしまっていることが、現在の悲劇を作り出してしまっている構造が見えてくる。

 では、一次資源も二次資源もない街は一体何で戦えばよいのか。その答えとなるのが、三次資源となる「人」だと、筆者は考えている。