実はご両親もヒトミさんから5年ぐらい連絡がなく心配されていたので、正章さんの熱い気持ちもあり、後日、ご両親と正章さんの3人で探偵会社を訪ねてきました。そしてご両親からヒトミさんの捜索の了承を得ました。

 そこから聞き込みなどさまざまな手段を使いヒトミさんを発見しました(どのようにヒトミさんまでたどり着いたかは飯の種ですので割愛します)。ヒトミさんは実は、渋谷のデリバリーヘルスで働いていました。

「1秒でも早く会いたい」
“仕事”直後に両親と共に再会へ

 そこからヒトミさんの自宅を調べてお話しする事を勧めました。ヒトミさんはもしかしたら新しい彼氏がいたり、結婚していたり、別の仕事もしていたりなどなどいろいろな可能性がありました。

 それによって正章さんのヒトミさんへのアプローチも変わってくると思いましたし、ご両親とも5年も音信不通だったという事は何かしら本人的に隠したい事があるのではと考えていました。

 正章さんはヒトミさんの消息が分かり一安心な様子でした。ただ5年も会えなくて思い続けた人にたどり着けたことから「1秒でも早くヒトミに会いたい」と熱く語られました。5年間反省の日々だったんだと思います。

 人は大切な人がいなくなってから気付くものです。そのときにはもう遅いのですが、それを修復するお手伝いをするのが探偵の仕事です。

 ご両親は「ウチの娘に限りデリバリーヘルスで働くのはあり得ない。人違いなのでは」と最後まで疑っていたので、職業をしっかり調べる必要がありました。

 再会当日、まずは先生の指示でこちらの探偵がデリバリーヘルスの客に扮して、ヒトミさんに予約を入れました。約束したホテルに入り、後にホテルにやってきたヒトミさんと対面しました。

 客に扮した探偵はご両親、正章さんから預かっているヒトミさんの写真を見ながら、ホクロの位置、鼻の形、眉毛などで本人かどうかの顔確認をして、本人で間違いないと連絡してきました。その間、私と先生、正章さん、ご両親は近くの喫茶店で待機していたので、正章さんとご両親にはホテルの前に移動して待機してもらいました。