イタリア避難所の救急車
救急車までも自前!

 でも、災害関連死の中には、公務員や自治会の役員といった方の過労死や自死も含まれています。頑張っている人を追い込みすぎないよう、しっかり休み時間を確保してあげるアイデアのひとつとして、意識しておきたいところです。

 ところで、民間ボランティアのキッチンカー、テントなどの機材は、国からの支給品もありますが、自前で持っているという民間ボランティア団体も結構あるそうです。例えば、これ。

イタリア避難所
搬送訓練も行う/救急車内部にも注目!左側、ご覧いただきたいですが、ケージやかみつき防止の口輪などペットレスキューの体制も整っています。

 当然、搬送訓練もされています。それだけではなく重機まで民間ボランティアが持っていたりします。

イタリア避難所
重機/手押しの消防車

 宮定氏がお聞きした、とある民間ボランティア団体では、実にキッチンカー4台、ヘリコプター2機、救急車25台、自動車整備も自前でしているとか!スケールが違いますね。で、国から支給された機材は災害救助時に限定されているけれど、自前のものは自由に活用できるのですって。

 日常で救急車の出動もあるし、キッチンカーを使って失業者への炊き出しも行なっています。それだけでなく、ボランティアという崇高な事業が持続可能なものとして継続できるように、結婚式の食事のケータリングサービスもされて収入を得られているということです。

 正直なところ、こんなボランティア、とても楽しそう!!憧れの存在だと思われていて、多くの方が競うように積極的に参加される理由がわかる気がします。さて、これは、何でしょう?

イタリア避難所
テントに空気を送った空気入れ/コンテナ

 これは、さきほどのテントに空気を送った空気入れです。こんな機材も自前。その右側をご覧ください。コンテナがありますよね。

 このコンテナたちこそ、素早い物流を可能にしている立役者なのです。物資がダンボールに詰められていると、避難所に届いたとしても、まず濡れないように室内で場所をとって積み上げられ、それから仕分け作業に入ります。

 でも、人の少ない避難所では、この荷下ろしや仕分けが大変なために、必要な物資が被災者に届かないという問題も起きています。この点、イタリアではコンテナにすでに必要な物資が入っています。最初に紹介した災害用トイレもコンテナになっていました。それを、ユニックなどでトラックにのせて、そのまま被災地に運ぶだけ。