トヨタ東富士研究所で開催
珍しい夜間走行体験
あたりは真っ暗。
6月上旬の午後7時半過ぎ、富士山麓の広大なテストコースの一角で、トヨタの大型ミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」が時速30kmで走行する。街灯もなく、ヘッドライトに照らされた部分以外は真っ暗で、その中に何が潜んでいるのかまったく分からない状況だ。
しばらくすると、目の前にいきなり人の姿が現れた!!
だが、自動ブレーキがググっとかかり、人に見えた衝撃テスト用のダミー人形の少し手前でクルマは完全に停止した。
ここは、トヨタ自動車の東富士研究所。自動運転や先進的運転支援システムなど、次世代自動車の先行開発を行っている。隣接地には、ジャパンタクシーなどを生産するトヨタ自動車東日本の東富士工場がある。
今回、一部メディアを対象とした、第二世代「トヨタ セーフティ センス」の説明会が実施された。現地集合は午後1時で、現地解散時間は午後8時を過ぎるという長丁場で、昼と夜での各種体験を行った。
そもそも東富士研究所でこうした社外的イベントが行われる機会は少ないのだが、今回のように夜間を含めた時間帯での実施はトヨタとして初の試みだという。
そこまでして、なぜトヨタは「夜間の歩行者保護」に対する信頼性の高さをアピールしたかったか?