景気後退に備えて利下げの余地を確保しておく必要があるのでしょうか
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 欧州中央銀行(ECB)が14日、量的緩和政策の「年内終了」を決め、米国連邦準備制度理事会(FRB)も13日、今年2回目の利上げに踏み切った。

 こうした欧米の中央銀行の政策対応はどういう思惑にもとずくのだろうか。直後の18ー20日、ポルトガルのシントラで開かれたECBのコンフェランスで、背景にある「意図」が明らかになった。

静かな「シントラ・ショック」
欧米中銀の問題意識が明らかに

 シントラ会議は、ECBが毎年6月、主要国の中央銀行の幹部や研究者を招待して開催している金融政策に関する会議だ。米国のカンサス連邦準備銀行が8月にジャクソン・ホールで開催する会議の欧州版ともいうべき会合だ。

 昨年の会合では、ドラギECB総裁が量的緩和の見直しに初めて具体的に言及したことで、ユーロ相場と長期金利が急騰する「シントラ・ショック」を招いたことが記憶に新しい。