清掃は最も高貴なサービス

 私の本には、いたるところに、清潔、清掃といったキーワードが登場するが、ななつ星においても、「清掃こそいちばん大事なサービス」という哲学が貫かれている。

 古代漆色の車体は、運行開始からおよそ5年を経たいまでも、見事に磨き上げられている。
 内装も、天然素材の経年変化と日々の磨きの輝きが交わって、えもいわれぬ風景を創出している。

 つねに端正で、古びない。アナログで、ひとの手によって守られるクオリティ。
 水戸岡さんがスペインで視察した観光列車は、車内が狭いなどの反面教師的な部分も多々目についたが、とりわけ感心したのがスタッフがよく動く、働くことだったという。

 毎日早朝から清掃作業が行われ、少人数だが列車がピカピカに磨き上げられていく。もともと「4S」の推奨者である水戸岡さんは、ここでも清掃の大切さに感じ入った。

 ラグジュアリーなものこそ、清掃がいちばん大切なサービスだと。

☆ps.
 今回、過去最高競争率が316倍となった「ななつ星」のDX(デラックス)スイート(7号車の最高客車)ほか、「ななつ星」の客車風景を公開しました。ななつ星の外観やプレミアムな内装の雰囲気など、ほんの少し覗いてみたい方は、ぜひ第1回連載記事を、10万PVを突破した大反響動画「祝!九州」に興味のある方は、第7回連載もあわせてご覧いただければと思います。