イーロン・マスク氏を監督したい人はいるだろうか。テスラのマスク最高経営責任者(CEO)を詐欺容疑で提訴していた証券取引委員会(SEC)は、追い詰められた同氏と和解した。この和解は条件の一つとして、マスク氏を監督する新会長の就任を求めている。マスク氏のCEO留任は認める。それが株主にとって短期的に大きな勝利であることは、マスク氏がテスラで担う役割が並外れて大きいことから明らかだ。テスラ株は週明けの市場で反発すると予想されており、今週発表される7-9月期(第3四半期)納車台数を受けてさらに上伸する可能性もある。テスラが真剣にガバナンス(企業統治)改革に取り組めば、長期的に組織を強化するチャンスもある。