世界最大級のハイテク企業数社が数週間後に第3四半期決算を発表する。少なくとも利益と同じくらいに重要視されるのは、その設備投資費だろう。アルファベット傘下のグーグル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、フェイスブックが所有する「ハイパースケール」とも呼ばれる巨大なネットワークにはめまいがするほど膨大な額の設備投資が必要だ。そうした設備投資は今やチップ、ソフトウエア、ネットワーク機器といった重要部品を提供する多くのハイテク企業にとって重要な収益源となっている。それは急激に巨大化が進む食物連鎖である。前述のハイテク大手4社の過去6四半期における設備投資の総額は急増しており、前年同期比で平均45%の伸びを示してきた。その4社は今年の上期に総額で347億ドル(前年同期比59%増)を費やした。ところが米金融大手モルガン・スタンレーのアナリストはそのペースが下期に45%増に減速すると見込んでおり、先週は投資家に向けて、その成長率が来年にはさらに低下し、「低い2桁台の数字」になる可能性があると警告した。