米国、カナダ、メキシコが新たな貿易協定を巡り合意したため、外資系自動車メーカーが北米に一層多くの工場を移転させることを検討している。1994年に発効した北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定の妥結から数日後、外資系メーカー数社の幹部はサプライチェーン(供給網)を見直し、車部材の製造工程を米国、カナダ、メキシコの北米自由貿易協定(NAFTA)加盟国に移すことを検討していると表明した。ドイツの高級車大手BMWのハラルト・クリューガー最高経営責任者(CEO)は今週のパリ自動車ショーの際、記者団に「米国市場向けの生産をさらに米国内へシフトする」と話した。BMWは既に多くの部品を北米で調達しているが、新貿易協定で投資のシフトに弾みがつくとの見方を示した。
自動車業界、北米への工場移転加速か 新協定妥結
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