ドナルド・トランプ米大統領は連邦準備制度理事会(FRB)のことが全く気に入らない。それは良いことだ。トランプ氏は11日、FRBに対する「口撃」3日目に突入。保守系テレビ番組「フォックス&フレンズ」に対し、「彼らのしていることはばかげている」などと述べた。10日午後にはダウ工業株30種平均が831ドル下落したことを受け、「FRBは気が変になっている」と述べていた。9日の発言は幾分穏やかだった。トランプ氏の発言はトーンこそ独特かもしれないが、法的に独立した機関であるFRBに対する批判はFRB自体より前からある。1913年のFRB設立前、米国に常設の中央銀行を創設しようとする初期の試みが繰り返されていた時期でさえ、ホワイトハウスと議会からの批判は頻繁にあった。そうした批判は大抵の場合、FRBが必要だが不人気なことを行っていることの表れでもある。