アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)、モルソン・クアーズ・ブリューイング、カールスバーグといったビール会社は、気候変動のなか主原料・大麦の供給を維持するための取り組みを進めている。だが15日に科学誌「ネーチャー・プランツ」に掲載された研究論文は、そうした対策が十分でない可能性を示唆している。  熱波や干ばつが大麦に及ぼしかねない影響は、ビールメーカーにとって大きな関心事であると同時に、不確定要素でもある。今回の研究によると、気候変動の深刻度合いにより世界の大麦生産量は今世紀中に3~17%減少する恐れがある。