米連邦準備制度理事会(FRB)は17日、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(9月25、26日分)を公表した。それによると、当局者は力強い景気で利上げの継続が正当化されるとの見方を示し、FRBの動きが米経済の安定的な成長を支えていることを示す証しに注目していく姿勢を示した。このところFRB当局者は、経済成長を加速も鈍化もさせない「中立金利」の正確な水準は不明だと強調してきたが、今回の議事録でもそうした認識が踏襲された。FRBは今年、金利を中立的水準にまで段階的に引き上げる決意を強めている。失業率が物価を安定させるとみられる水準を割り込み、景気が底堅く拡大しているためだ。この議事要旨で、中立金利に達した後の政策についてはコンセンサスがほとんどできていないことが明らかになった。