ロサンゼルスのハイテク業界は北方で繁栄を続けるシリコンバレーの陰で拡大し、「シリコンビーチ」と呼ばれるまでになった。だがロサンゼルスは現在、シリコンバレーを教訓に都市問題の拡大を避けようとしている。シアトルからサンフランシスコまで、米国のハイテク主導型経済はホームレスや格差、渋滞といった問題に直面。繁栄する地元有力企業がそうした問題の予防や対策に協力すべきかという話が浮上している。ホームレスが特に根強い問題となっているロサンゼルスでは、悪化を防ぎたい市民や政治家が投資家やハイテク企業に協力を求めている。慈善団体のアネンバーグ財団とロサンゼルス市は、コミュニティーへの関与拡大と労働力の多様化をベンチャーキャピタル企業やハイテク企業に求めている。