セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を告発する「#MeToo」運動をきっかけに職場の男女格差が注目されている。この1年、セクハラへの反撃はオフィスや工場、職場の休憩室にまで広がった。女性はこれまで打ち明けられなかったつらい体験を語り、大きな権力を持つ男性が地位を失った。一方、これまであまりはっきりしていなかったのはハラスメントと男女間の格差が切っても切れない関係にあることだ。実際、経営の専門家や企業の幹部は、賃金から昇進まであらゆる面で女性を軽視する職場では、直接的な副作用としてハラスメントが起きることがあると指摘している。仕事を仕切るのは男性で、女性は口をはさめないとの認識がある場合は特にその可能性が高くなるという。