――筆者のクリストファー・ミムズはWSJハイテク担当コラムニスト ***  一度動き出したら二度と止まることのない「永久機関」は荒唐無稽な概念だ。動力となるエネルギーは必ずどこかから確保しなくてはならない。しかし、周囲の環境からエネルギーを取り込んで超効率的な装置に給電するというアイデアは空想上の話ではない。これを「永久コンピューティング」と呼ぶ人もいる。  こうした「環境発電装置」は既に25セント硬貨を3枚重ねたほどの大きさにすることが可能だ。