米IT(情報技術)大手のアマゾン・ドット・コムとアルファベット傘下のグーグルが、ニューヨーク市とワシントン首都圏で数万人を雇用する計画を発表したことは、米国で拡大する都市部と地方の格差を映し出している。  数少ない大都市(特に沿岸部に位置する都市)がハイテク人材を吸い上げ、同時により裕福になり、リベラル色を強め、人種の多様化が進むという状況がある。これが経済・政治・文化の面で米国全体に波及する変化を引き起こしている。  より小規模な都市にも教育水準の高い労働者は集まってくる。