ドナルド・トランプ米大統領の3人目の国家安全保障問題担当補佐官となったジョン・ボルトン氏は、7カ月前の就任直後に、ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領が大統領執務机の前に座っている絵を壁にかけた。1990年のイラク侵攻計画について話し合う図で、ブッシュ氏を副大統領と国家安全保障問題担当補佐官、国務・国防両長官が取り囲んでいる。ボルトン氏の執務机の上方に掲げられたこの絵は、職務に取り組む同氏の姿勢を象徴している。彼はハイレベルの少人数による中央集権化された意思決定を好む。20日に70歳を迎えるボルトン氏は、重要な国家安全保障問題を議論するうえで大きな役割を果たす人数を絞り込み、安全保障問題に関わる政権メンバーからなる「閣僚級委員会」の開催も、前任者に比べて頻度を下げた。その一方で、マイク・ポンペオ国務長官やジム・マティス国防長官とは朝食や昼食を取りながら定期的に協議しているほか、トランプ氏とも一対一で頻繁に面会している。
トランプ外交を推進するボルトン氏の手腕
意思決定を中央集権化、「ボルトン大統領」との陰口も
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