国際刑事警察機構(ICPO=インターポール)はかつて、犯罪に法的規範を適用する上で有用な機関だった。昨今では、独裁者が政治的な批判勢力を攻撃するための武器として利用されることがあまりにも多い。21日にはICPOの代表らがドバイに集まり、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の手下を新総裁に選出する見込みだ。これはICPOの堕落を裏付ける動きである。  その人物はアレクサンドル・プロコプチュク警察少将。ロシア内務省に籍を置き、現在はロシアでのICPOの国家中央事務局長を務めている。つまりプーチン氏の命令執行役の一人だ。