米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズと同業リフトの競争は、来年に2社が上場すれば、顧客獲得をめぐるライバル関係のみならず、世界の投資家を獲得する争いに拡大することが確実だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は7日、ウーバーが同じ週に、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)申請書類「S-1」を内密に提出したことを報じた。そのわずか1日前の6日、同社のライバル企業のリフトもまた、内容非公開のIPO書類を提出したことを公表した。上場会社に移行することは、両社と米国の配車サービス市場に構造変化を促し、利益率の拡大、透明性の向上などの面で株主の圧力が強まる可能性が大きい。ウーバーとリフトはともに、ドライバーと乗客の獲得競争を展開する中で巨額の赤字を計上している。第3四半期のウーバーの赤字幅は10億7000万ドル(約1200億円)、リフトの赤字幅は2億5400万ドルに上っている。
ウーバーとリフトの対決、IPOで株式市場に移行へ
米配車サービス大手2社がIPO書類を提出 投資家獲得でも競争に
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