米連邦準備制度理事会(FRB)は今週2日間にわたり開く会合後、利上げ軌道を巡る不確実性をにじませつつ、利上げ完了を示唆することは避けるという難しい舵取りを迫られる。課題の一つは、会合後に公表する政策声明の文言変更を巡る判断だ。3年前に利上げに着手して以降、声明は政策金利の「段階的な引き上げ」を示唆してきた。今年1月には「さらなる段階的な引き上げ」が見込まれると記すようになり、利上げ軌道への確信が強まっていることが示された。だがここへ来て、政策の先行きがわずか3カ月前より不透明になっていることから、当局者は声明のそうした文言をいつ、どのように外すか議論している。今週の会合では、指標となるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25〜2.5%のレンジに引き上げる公算が大きく、実現すれば今年に入り4回目の利上げとなる。
米金利巡る市場との対話、FRBの正念場に
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