米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、金融市場に対して米国の実体経済にさほど問題は生じていないと告げた。金融市場は直ちに牙をむいた。FRBは今ある金融ストレスの兆候を正当に評価しておらず、そのストレスが2019年に経済的困難をもたらす可能性があるというのだ。政策金利の誘導目標を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、2.5%とした米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定や、とりわけジェローム・パウエルFRB議長の記者会見からは、こうしたタカ派的メッセージが伝わってくる。同氏は、米経済の好調さや労働市場の力強さにかんがみ、FRBが今年4度目の利上げに踏み切り、来年は利上げを2回見込むだけの余裕はあると断言した。
FRBに握りこぶしを返した市場
パウエル議長のメッセージ:利上げに慣れろ
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