――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」  ***  ナイキは波乱の1年を好調のうちに終えようとしている。  春には職場で不適切行為があったとの騒動に見舞われ、幹部11人が辞職した。注目を浴びたコリン・キャパニック氏の広告キャンペーンで挽回し、業績改善もあって9月半ばには株価が過去最高値を記録した。  しかしそれ以来、同社株は約21%下落した。北米事業を立て直し、アディダスおよびルルレモンとの競争に耐えられるかどうかが懸念されたためだ。