米連邦最高裁判所のルース・ギンズバーグ判事(85)は21日、左肺から二つのがん性腫瘍を取り除く手術を受けた。最高裁が声明を発表した。がんが体内に残っている証拠はないとしている。向こう数日は病院で安静にする見通しで、「これ以上の治療は予定されていない」としている。ギンズバーグ氏は11月、転倒のため肋骨3カ所を骨折して入院しており、その際に腫瘍が見つかった。悪性だと判断され、この日の手術で切除されたとしている。ギンズバーグ氏は最高裁判事の中で最高齢で、リベラル派の重鎮。同氏の健康問題は長らく注目を集めてきた。仮にトランプ政権下で同氏が引退することになれば、最高裁の勢力はさらに保守派に傾くことになる。ドナルド・トランプ大統領は就任以来すでに、保守派のニール・ゴーサッチ、ブレット・カバノー両氏を最高裁判事に指名し、保守派が多数派を占めている。
ギンズバーグ米最高裁判事、がん切除で入院
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