【バロンズ】来年のユニコーン企業IPO、落ち着いた対応を

2018年12月25日公開(2018年12月25日更新)
Daren Fonda and Jon Swartz

• 上場後数カ月は待つべき

 ユニコーンが上場する場合、投資家はその事業に関する基本情報を、通常IPOの数週間前に提出される申請書類で確認し、上場している他社と比較することができる。例えば、証券サービスのロビンフッドは、イー・トレード・フィナンシャル(ETFC)と比較されることになる。

 ユニコーンの資本やガバナンスの構造は、株主に優しいとは限らない。ユニコーンには平均8種類の株式クラスがある。ブリティッシュコロンビア大学のウィル・ゴーナル教授とスタンフォード大学のイリヤ・ストレブラエフ教授の研究によると、その一部は普通株主よりも有利な条件の転換優先株式であることが多い。

 それらの優先株式によって評価額が過大になっている場合があり、優先株式を調整すると、135社のユニコーンの過半数がその条件である10億ドルを下回っている、と彼らは結論付けた。「普通株式はあらゆる保護を欠いており、56%過大評価されている」と彼らは書いている。

 ユニコーンが上場した場合、投資家は恐らく株式を購入する前に待つべきだ。上場直後の数カ月が事業の本質を反映することはめったにない。ロックアップや静粛期間の終了とともに、株価は上下する。

 「単純な話で、本当に注目されているIPOであれば、バリュエーションもかなり高くなる。公開市場で購入しようとすれば払い過ぎになる。6カ月待つのが入り口として妥当だ」と、ファーストハンド・テクノロジー・オポチュニティーズ・ファンド(TEFQX)のマネジャーを務めるケビン・ランディス氏は指摘する。

 ベンチャーキャピタリストは何百もの企業を支援し、少数の満塁ホームランを望みつつ、95%が単打、2塁打、またはストライクアウトになることを想定している。フロリダ大学でIPOを研究するジェイ・リッター教授は、「一つのフェイスブックにつき、誰も聞いたことのない失敗企業が100社存在する」と述べる。

 デビュー直後のユニコーンからの投資リターンは、神話上の獣そのものと同じくらい捕らえ難いのかもしれない。

TOP