中国企業が作成した人気の天気予報アプリが、スマートフォン経由で世界中の個人情報を大量に収集していることが、英セキュリティー会社の分析で分かった。利用者の許可なく、有料サービスへと移行させようとしていた疑惑も浮上している。問題となっているのは、深センに拠点を置くTCL通信科技控股が作成した「Weather Forecast -- World Weather Accurate Radar(天気予報ー世界天候正確レーダー)」と呼ばれる無料アプリ。TCLは「アルカテル」や「ブラックベリー」ブランドのスマホを手掛ける。同アプリは、利用者の位置情報だけでなく、電子メールや15桁の国際移動体装置識別番号(IMEI)を中国のTCLのサーバーに収集していたとみられている。モバイル事業者向けに調査を実施していた英アップストリーム・システムズが問題を発見した。