トルコは、シリア国内での過激派「イスラム国(IS)」の残党掃討作戦を引き受ける上で、米国に大規模な軍事支援を求めている。複数の米政府高官が明らかにした。支援は空爆から輸送、兵站補給などかなり多岐にわたるため、米国がそのすべてに応じれば、米軍は撤退する前に、これまで以上にシリアへの関与を深めることになるという。シリア戦略の引き継ぎを巡っては8日、ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)やジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長らを交えて、トルコで協議される見通し。ドナルド・トランプ米大統領は昨年12月、数週間以内にシリア内の米軍に代わり、トルコ軍がIS掃討作戦を引き継ぐことでレジェプ・タイップ・エルドアン大統領と合意したと明らかにしていた。ただ、突然のシリア撤退計画に対しては批判が集中したことから、トランプ氏は撤収ペースを遅らせる意向を示唆している。
トルコ、米軍に軍事支援要請 シリア撤退前に関与強化
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