ニューヨーク市の象徴ともいえる超高層ビル「クライスラービルディング」が売りに出された。クライスラービルのオーナーはアラブ首長国連邦(UAE)アブダビの政府系ファンドと地元の不動産開発会社ティッシュマン・スパイヤーで、両者はビルの販売をCBREグループに委託した。CBREのニューヨーク市資本市場グループを率いるダーシー・ステーコム氏が明らかにした。近年は米国内外の投資家が、シカゴのウィリスタワーやニューヨークのウォルドーフ・アストリア・ホテルなど知名度の高い物件に巨額の資金を投じている。ウォルドーフは2015年に中国の保険会社が米ホテルとして過去最高額の19億5000万ドル(現在のレートで約2100億円)で買収した。クライスラービルのオーナーもマンハッタンスカイラインの一部、ニューヨーク市の歴史の一部を所有する機会に対し、世界中から潤沢な資金を持つ買い手が集まることを期待している。
NYの摩天楼「クライスラービル」が売りに
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