5Gのチップセットや
第3世代の車載用プラットフォームを発表したクアルコム

 クアルコムはCES 2019にてプレスカンファレンスを開催。5G、Wi-Fi 6、オートモーティブの分野を中心に、同社の最新の取り組みを発表した。プレスカンファレンスの内容とCES 2019会場内のクアルコムブースの出展内容を紹介していこう。

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5Gの宣言で始まったクアルコムのプレスカンファレンス

Snapdragon 855+X50による
5G対応モデルは30機種以上に到達

 プレスカンファレンスの冒頭として語られたのが、商用化を間近に控えた5Gサービスに対応するクアルコムの最新チップの採用状況だ。Snapdragon 855と5G対応モデムのSnapdragon X50を組み合わせたものを採用した端末が、2019年に30種類以上が発売予定と発表。そのほとんどがクアルコムのRFフロントエンド(RF Front End、RFFE)ソリューションを搭載し、6GHz帯以下のSub-6と、28GHz帯などのミリ波に両対応として登場する。

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CES 2019のブース内にも基地局を設置して5Gをデモ
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5G回線を利用して映像をストリーミング配信
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左からOPPO、vivo、Xiaomiの5G対応端末を初披露

 クアルコムの取り組んでいるWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)についてはRuckus、Huawei、H3C、NEC、EnGenius、Charter Communications、Calix、KTに加えて、NETGEAR社がWi-Fi 6ネットワーキングプラットフォームを採用したとのこと。

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Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)も採用拡大を発表

第3世代の「Snapdragon Automotive Cockpit Platform」を
搭載した試作車

 クアルコムによる自動車関連の発表でひとつの柱となっていたのが、自動車メーカーがもっとも注力する安全性の向上に向けた「セルラーV2X直接通信」の展開だ。CES 2019ではCity of Las Vegas、Regional Transportation Commission of Southern Nevada (RTC) 、Commsignia社との協業の元に、Qualcomm 9150 C-V2Xチップセット搭載車の実用性をテスト。ラスベガス市内の道路に実際に設置された信号機と、ホテルRIOの駐車場を使ったセルラーV2X直接通信の有用性のデモンストレーションを、ブースでライブ中継していた。

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車と信号機、車同士を通信する「セルラーV2X直接通信」
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画面右がラスベガス市内で実際に走行している車のライブ中継
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RIOの駐車場では米国の交通ルール4way Stopへの対応をライブ中継でデモ

 クアルコムは車載のシステムについて、車載用プラットフォームとして第3世代となる「Snapdragon Automotive Cockpit Platform」を発表。これは車のコックピットや車内エンターテイメントを制御するためのプラットフォームで、「Paramount」「Premiere」「Performance」と3つのレベルで展開される。

車内ではAmazon Alexaと連携

 クアルコムは車内システムにおいてAmazon Alexaによる自然言語処理・音声認識を活用をする技術を展開しており、プレスカンファレンスではAmazon Music、Prime Videoが自動車内のシステムとして機能が解説された。

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「Snapdragon Automotive Cockpit Platform」
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ブース内にもコクピット搭載モデルをデモ

 クアルコムブースではこの他にも、同社のSnapdragon採用デバイス、ワイヤレスチップ採用デバイスを多数展示。デバイスメーカーとしての存在感を見せつけた。

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Snapdragon搭載でボトルの重さを検知してセールスを支援する業務用システム
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「Snapdragon 8cx」によるコネクテッドPC向けのデモ
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クアルコムのBluetoothチップに搭載されているノイズキャンセル技術のデモ
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Snapdragon搭載によるスマートディスプレーも展示