米連邦準備制度理事会(FRB)内部で、バランスシートを縮小した後のポートフォリオ構成をどうすべきかを巡り、議論が熱を帯びている。9日公表された12月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、数年前の予想に比べ、ポートフォリオの規模を拡大する方向に議論が傾きつつあるようだ。短期国債の保有比率が引き上げられる可能性がある一方、一部の当局者は住宅ローン担保証券について、徐々に売却して保有縮小を急ぎたい考えだ。クリーブランド地区連銀のロレッタ・メスター総裁は先週のインタビューで、「われわれが正常化計画を発表した際は、バランスシートの資産構成を全て国債に戻す考えだった」と述べた。ドナルド・トランプ大統領はFRBに対し、資産縮小の停止を呼び掛けている。FRBによるバランスシート縮小が市場に混乱をもたらしていると主張する投資家もいる。
資産縮小どう進める? 熱帯びるFRBの内部議論
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