米金融大手JPモルガン・チェースは15日発表した2018年10-12月期(第4四半期)決算で、トレーディング環境が不安定な中でも67%の増益を確保したことを明らかにした。純利益は70億7000万ドル、1株利益は1.98ドル。リフィニティブのアナリスト予想は2.20ドルだった。バークレイズの調べによると、JPモルガンの四半期の1株利益が市場予想を下回るのは約4年ぶり。トレーディング収入は5.7%減の31億7000万ドル。債券が16%減少する一方、株式は15%増加した。リテール(小口金融)部門は金利上昇を追い風に、53%の増益となった。金利マージンの上昇、クレジットカード残高の伸びが寄与した。一方、住宅向けなどのローン事業は振るわず、30%の減益となった。