米トランプ政権は1日、1987年に旧ソ連との間で締結した中距離核戦力(INF)全廃条約を破棄すると表明した。同条約に違反するミサイルや発射装置の廃棄を巡るロシアとの協議が物別れに終わったためだとしている。トランプ政権関係者は以前からINF条約を破棄する意向を示唆していた。前日には両国が、条約の維持に向けた協議が不成立に終わったと発表していた。ロシアはINF条約を完全に順守していると主張しているが、地上発射型巡航ミサイル「ノバトル9M729」の配備を拡大したことが明るみに出た。トランプ氏は同日付の発表文で「米国は30年余りにわたりINF条約を完全に順守してきたが、ロシアが行動を偽っているにも関わらず、その条件に縛られたままでいることはない」と述べた。
米、中距離核戦力全廃条約を破棄 ロシアの違反を非難
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